Neutral 〜ニュートラル

50歳のうめめだかが感じたことやオフタイムのこと、好きな物のこと、趣味etcについてひとりごつ。  SINCE 2005.7.12

スパニッシュ・アパートメント&ロシアン・ドールズ

Index02  先日、『スパニッシュ・アパートメント』とその続編『ロシアン・ドールズスパニッシュ・アパートメント2)』を見ました。この映画のテンポ、脚本の良さにとても感心しています。

 主人公はフランス人のグザヴィエ♂。ヒッピー風のちょっと破天荒なママは何かと彼に関わってきますが、何だかんだいいつつ、ママは大切な存在。そんな彼ですが、別れてしまったパパの影響で、経済学を学びにスペインのバルセロナに1年間留学し、さまざまな国から集まった仲間たちと同じアパートメントに暮らす日々が面白く描かれています。そんな日々の中でも、彼は子供のころに小説を書きたいと感じた気持ちを捨てきれずに、文章を書き続けています。彼は複雑で、混沌の中に生きていると日々頭を悩ませながら生活しています。1年の留学生活が終わって、彼はフランスに帰ります。そこで話は終わります。グザヴィエの彼女役にはアメリをやったオドレイ・トトゥが情熱的で、美しい彼女を演じています。

Rossian_3  続編『ロシアン・ドールズ』では、フランスに帰国したグザヴィエが小説や脚本を書く人になっていて、オドレイ・トトゥ演じるマルティーヌとは別れて友人として過ごしています。彼女には実は子供がいたりします。かつてのルームメートのイギリス人のウェンディも脚本家になっていて、再会し付き合うことになったりしながらも、美しいモデルの女性にどうしようもなく惹かれたり、ウェンディの弟ウィリアムがロシアのバレリーナと結婚することになってサンクトペテルブルグに行き、その披露宴でスパニッシュ・アパートメントの仲間と再会します。相変わらず、複雑で、混沌とした毎日を送り、愛に悩むグザヴィエなのでした。

 私はシンプルな生活を送ろうと今年は新年早々から考えていましたが、まさにこの映画の世界は逆で、複雑な人間関係の中で、日々頭を悩ませているグザヴィエが主人公です。そんな彼の生活はとても人間らしく感じてしまうのです。シンプルな人間関係は楽なのかもしれませんが、もしかすると複雑だからこそ人間らしく、時には悩みつつも楽しいのかもしれないと、いまの自分の考えをちょっと覆させられるような映画でした。

 特に『スパニッシュ・アパートメント』は笑えて楽しいです。この映画、映像もポップでとっても私の好みです。オススメです。