カポディモンテ美術館展とイタリア小説
先週の日曜日、西洋美術館の『カポディモンテ美術館展』を見てきました。この美術館はナポリにありナポリ王だったカルロ7世のかつて邸宅が美術館となっているとのことでした。
何といってもこの美術館展のポスターにもなっているパルメジャニーノの「貴婦人の肖像」には魅了されてしまいました。アンテアというこの女性のミステリアスさと透けるような肌の白さが印象的です。個人的にはエル・グレコの「燃え木でロウソクを灯す少年」も好きです。イタリアルネッサンス・バロック期の作品はなかなかよかったと思います。帰りにこのアンテアの顔の描かれている、今回のオリジナルのエアチケットが入るくらいのマルチケースを買いました。なかなか重宝してます。
先週借りてきた本の中でいまイタリア人作家アルベルト・モラヴィアの『ローマへの旅』を読んでいます。モラヴィアは初めて読むのか思っていたところ、以前『金曜日の別荘』というものを読んでいました。今回の小説はパリから実の父に会いに行くことになった20歳の青年が父と暮らすことを決め、ローマで新生活に始め、そこでの出来事を中心に描かれています。
幼くして母を亡くした青年の母と長く離れて暮らしていた父への屈折した思いがあり、そんな人間模様とローマでの生活がなんとなく旅ごころをそそります。
今日は子供とスイミングの予定でしたが、復職してだいぶ休んでいたこともあり、大好きだったスイミングも行かないと言い出す始末。子育てって難しいなーと思います。