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50歳のうめめだかが感じたことやオフタイムのこと、好きな物のこと、趣味etcについてひとりごつ。  SINCE 2005.7.12

マリアカラス最後の恋

 先日、『エリザベス・ゴールデンエイジ』と『マリアカラス最後の恋』を見てきました。

1006192_01  なんと言っても『マリアカラス最後の恋』は良かったですね。以前、今回と同じ日比谷シャンテ『永遠のマリアカラス』という映画を見ましたが、『永遠の~』はフィクションなので、今回の『マリアカラス最後の恋』の方が、なお興味深かったです。それに全篇イタリア語で私としては心地よく見られました。

 今回マリアカラスを演じたルイーザ・ラニエリ(映画HPのCASTをご覧ください)と『永遠の~』の方のファニー・アルダンとの比較も面白いかもしれません。ルイーザの方が若々しい印象がありますが、私はマリアカラス自体の姿を動画でほとんど見たことがないので、どちらが似ているかは判断がつきません。 

 DIVA=女神といわれたマリアカラス。海運王オナシスとの恋愛は有名ですが、オナシスという人がどういう人だったかというのが、この映画で明かされる興味深いところでもあります。カラスとオナシスがどのようにして知り合ったか、知り合った時にはお互いに家庭をそれぞれに持っていたとは私は知らなかったし、二人ともギリシャが故郷で、二人とも幼少時代のギリシャで心に刻まれた辛い過去があって、共感しあっていたこと。

 全然違うタイプの二人が、どんな風に惹かれたのかというのは以前から気になっていたことだったので、今回この映画は面白かったですね。

 オナシスは自分のビジネスの成功のためなら、結婚も厭わないという男でしたが、マリアカラスは華やかで才能もあって美しかったけれど、そういう意味では彼はジャクリーヌ・ケネディを選んだようにマリアでは不足だったのでしょうか...。この映画ではそんなオナシスですが、本当に愛していたのはマリアだったということになっています。

 これから見る人がいると思うので、あまりこの先が書けないのですが、一緒に行った友人が「オナシスが最愛の人はマリアだと最後にやっとわかって会いに行っても、許せないものかな?」と言っていましたが、私は「うーん」とやっぱり悩んでしまいました。

 オナシスに関しては写真でしか見たことはありませんでしたが、ぱっとオナシス役のジェラール・ダルモンという人を見たときには似てるーと思ってしまいました。オナシスという人が映画の通りの人だとすると、意外と人間味の溢れる情熱家で、男性としての魅力も溢れる人だったのではないでしょうか。

 オススメの映画です。