読み始めた”プラハの春”
春江一也著の”プラハの春”を今読み始めました。
題名の通り、1968年の中欧のチェコ・スロバキア(現在はそれぞれに独立国家になった。)に起こった革命プラハの春(フリー百科事典『ウィキペディア』)を題材とした小説である。
以前から読もうと思っていたけれど、結局今になってしまった。中欧のツアーに行くときは必ずチェコとハンガリー、オーストリア(たまにスロバキアも)はツアーに入っているので、それぞれの国に入るまえに、歴史の話を簡単にでもするようにしている。
私の場合、チェコの歴史を話すときには、主にヤン・フスの時代、宗教革命の話と第二次世界大戦後の(特に)ビロード革命とこのプラハの春の革命、ベルリンの壁の崩壊にともなう自由化についての二つの時代の流れついて、重点を置いて説明するようにしている。
だから、チェコで起きた革命について、普通よりはある程度の知識はあるものの、もっと違う角度からも知ってみたいと常々思ってきた。だからこの小説を友人に薦められたときに絶対に読みたいと思っていた。
それに、チェコやハンガリー、旧東ドイツであったドレスデンやマイセン、そしてベルリンに行ったときに、自分の無知さに気づいたから。
世界史にはもともとは興味がなかった私だったが、それでも高校生の時に習ったはず。大昔の歴史のことならまだしも、おそらく私が高校生の時といったら、ベルリンの壁が崩壊してまもなくの頃だったので、テレビで何度となく目にしたのに、その歴史的背景にこの歳になるまで、全く持って興味を持っていなかった自分に対して、プラハに初めて訪れたときに本当に情けないと思った。
プラハは私の大好きな街。コマーシャルで”1000年昔と変わらない景色がある”というようなことを言っていたような気がするが、まさにその通り。夕映えに明かりが灯り始める頃のブルタバ川(モルダウ川)から眺めるプラハ城の景色、プラハ城の対岸に広がる旧市街の街は息をのむ美しさだ。本当に中世の町にでも迷い込んだような気持ちになる。
小説”プラハの春”を読むのが楽しみだ。
凛とした冬の冷気の中、またプラハの夕映えの街を歩いてみたくなった。
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