Neutral 〜ニュートラル

50歳のうめめだかが感じたことやオフタイムのこと、好きな物のこと、趣味etcについてひとりごつ。  SINCE 2005.7.12

芸術の秋

201010121904000_2   先週の体育の日を含む三連休に、中学校1年生の時の担任である恩師が個展を開くということで川越市立美術館の市民ギャラリーにいってきました。10数年ぶりにお会いしたので、話したいことはたくさんあったのに何から話していいのか、困ってしまいました。私が学生時代から抽象絵画を描いていたことは知っていましたが、川越に居を移してから、子供に絵画を教えていたことなど、賀状の交換だけでは知りえなかったことをうかがいました。それにしても青が美しく、大作の多さにびっくりしました。この絵は部屋に飾ったら素敵だろうなと思ったりしながら、短い時間でしたが恩師の絵を見て過ごしました。病気を患われたというものの、私の目にはあの教壇に立っていたころの姿と変わりなく映りました。時間を超えて、過去の自分にも会えたような気がしました。私があの頃もっと大人で彼女に会っていたら、一緒に共感できたことがもっとあったかもしれないなと思いました。これからそんな時間が持てたらとおもいます。

 ちょうど先日、読売新聞に川越市立美術館のメインギャラリーで今やっている”「日本近代洋画への道」高橋由一から藤島武二まで”という美術展のことが載っていて、見たかったところだったので、そこで教科書でみた高橋由一の<鮭図>や今回見たかった五姓田義松の<人形の着物>、藤島武二の<ヴェニス風景>などを見てきました。この日本近代洋画の時代は日本人がフランス等に行き西洋絵画を勉強し、試行錯誤しながら描いていった時代で、黒田清輝の絵もそうですが、そうやってみるからかもしれませんがなんとなく日本画を思わせるタッチだったり、私のとても好きな時代の絵です。

 常設展には一度本腰を入れてみてみたいと思っている小磯良平の絵も1枚あり、私は思わず嬉しくなりました。

Carmen_enmoku  さらにその翌日は、初オペラ!!に行ってきました。オーチャードホールで行われたウクライナ国立歌劇場によるG.ビゼー作曲”カルメン”。本当は来年3月のフィレンツェ歌劇場の”トスカ”を狙っていましたが、チケットも目が飛び出るほど高いし、コテ試しにはまずこの公演と思って行ってみました。

 思った以上に楽しめました。ちょっとディスカウントされた1階A席のためか、若干オケの迫力が欠ける気がしたけれど、なかなか良かったです。カルメンがソロで歌うところなんて、ちょっと鳥肌ものだったので、これがマリアカラスだったら、すごいだろうなーなんて、素人的ですが考えてしまいました。

 マチネだったので、それほど気張らず、でも幕間には白ワインを飲んだりして、なかなか楽しめました。クラツー貸切公演だったので、基本ジジババ中心でしたが、私のような初オペラの人にはウクライナで、貸切ゆえにチケットもお手頃で始めとしては、なかなかいいのではないでしょうか。

 中にはデートで少しおしゃれをしたカップルがいたりして、オペラデートなんて素敵だなって思いました。デートでなくても、オペラをエスコートしてくださる見栄えのいい、オペラ好き方がいるといいんですが・・・。なんて。