いま、オフコースを聞く
ひさしぶりに、急にオフコースを聞いてみたいと思って、以前買ったオフコースのベストアルバム、Off Course[ai]をだしてみました。小学生の頃、ほぼ毎日聞いていたのは、サザン、ユーミン、オフコース。でも、以前もブログに書きましたが、オフコースファンというのがカッコ悪いと勝手に思い込んでいた中学・高校を経て、その後オフコースは解散していたので、戻るきっかけが見つからないまま大人になって、小田和正さんの活躍でもう一度、オフコースを聞いてみたくなった私です。
一番聞いていた小学生の頃、レンタルレコードショップで片っぱしから、オフコースのLP盤を借りたんですよね。まだ小田さんと鈴木さんの二人だけの時の頃のものなんかも、よく聞きました。ベスト盤には入らない”冬が来るまえに”って曲は大好きでした。
子供ながら、オフコースの曲の中でどの曲が好きかって、真剣に考えた時もありました。”さよなら”とか”YES-YES-YES”あたりはメジャーで、好きだけどそんなべたな答えはしたくないので、”ワインの匂い”とか”心 はなれて”なんて、聞かれると答えたり、小学校の卒業のサイン帳には書いたような気がします。
片っぱしから借りたLP盤は、その時代なので(80年代)なので、みんなカセットにダビングしたので、押入れの奥のほうを捜せば、今でも出てきますが、カセットデッキも今はないし、聞くことができないんです。
いまさらながらでも、オフコースを聞くと、不思議と歌詞が歌詞カードなんてみなくても、すらすらでてくるんです。小学生の頭は柔らかいから、吸収がよかったんだなーって、改めて思います。(笑) でも、この30代の半ばに来て、よくわかる大人の心情というのが、歌詞によく描かれていると気づくんですよね。
だから、”眠れぬ夜”(たしか西城秀樹さんが歌ってたと思うんですけど...)なんて、これもつらつらと歌詞が出てくるんですが、どんなことを歌っているかなんて、小学生の私はたぶん大まかにしか理解してなかったと思います。
一番の歌詞では <quotation>
たとえ君が目の前に ひざまづいてすべてを 忘れてほしいと 涙流しても
僕は君のところへ にどとは帰らない あれが愛の日々なら もういらない <中略>
と歌い、ちょっと切り替わる様な、リズムが入って、二番の歌詞では
それでもいま君が あの扉を開けて 入って来たら 僕には分からない
君のよこを通りぬけ 飛び出してゆけるか 暗い暗い暗い 闇の中へ
眠れない夜と 雨の日には 忘れかけてた 愛がよみがえる
ですよ。ちょっと、小学生にはよく理解できてなかった思うんです。
私が好きな曲とあげた”心 はなれて”だって、こんな歌詞なんです。
<quotation>
いちばん 哀しかった あの日さえ かがやいている やがて ひとり 窓の外は冬
ふたりで追いかけた 青い日々がこぼれていく やがて ひとり 窓のそとは冬
これも、たぶん心情は理解できてなかったと思います。でも、一つ思ったことは、オフコースの曲って、季節を歌ったものが多くて、”秋の気配”とか、”僕の贈りもの”とか”夏の終り”とか、他にもたくさんありますが、そんな中から、子供ながらに季節というものの趣きというのを感じ取っていたんだろうと思います。
良しも悪しきも、私は結構季節というものに拘るし、影響を受けやすいというのもここら辺から来てるんではないかと改めて思ったのでした。
ほんと、今はオフコースの歌詞が心に沁みます。そんな、大人になりました。